2022.01.20
豆知識段ボールでの長期保管とは?
段ボールでの長期保管とは、段ボール箱を用いて内容品を長期に保管することです。
段ボールは丈夫な素材です。
梱包発送する以外にも、収納・保管に使えて大変便利です。
引越しで使用した段ボールをそのまま衣服などの収納活用している方も多いのではないでしょうか。
段ボールは頑丈とは言え、原料は紙でできています。
段ボールでの長期保管には様々な問題があり、必ずしもベストな選択肢とは言えません。
ここでは、段ボールでの長期保管についての注意点や、長期保管するためのコツを解説していきます。
もくじ
段ボール長期保管のメリット・デメリットとは?
段ボール箱を保管に使うメリットとして、プラスチック製ボックスなどと比べ安価に手に入れることが出来ることが挙げられます。
また、段ボールは上からの圧力に強い特性があります。
段ボールの上に荷物やほかの段ボールを積んでも潰れにくく、スペースの有効活用が出来ます。
デメリットとして段ボールはやカビや虫が発生しやすいことが挙げられます。
段ボールは表と裏の紙の間が空洞になっており空気の通りが良く、保湿にも優れているため、カビや虫が好むジメジメした環境になりやすいのです。
また、ジメジメした環境から独特のにおいが発生するため、衣類などの長期保管には向きません。
このように、段ボールは環境に左右されやすい資材のため、基本的に長期の保管には向きません。長期保管する際には十分な注意が必要です。
段ボールでの長期保管の注意点
本来長期保管には向かない段ボールですが、利用することもあると思います。
その際には下記のことに十分注意して保管してください。
・段ボールの保管場所は風通しの良い場所を選びましょう。
地下や押し入れは湿気が多く、段ボールの保管には向きません。
・防虫剤、除湿剤を利用しましょう。
防虫剤、除湿剤を使用する場合は、防虫剤は荷物の上の方に、除湿剤は荷物の下の方に置くと効果を十分に発揮します。
・清潔な段ボールを選びましょう。
段ボールは無償で手に入れることもできますが、虫の卵が付いている可能性もあるため、
清潔な段ボールを選ぶ必要があります。
・内容品は袋にいれてください。
段ボールは再生紙でできていますが、再生する際の原料には酸が含まれています。
長期保管の場合には箱の内部が酸性化してしまい、保管物が傷んでしまう危険があります。そのため、中に入れるものはそのまま入れるのではなく、袋の中に入れる等、直接段ボールに触れないようにしてください。
袋に入れることで万が一虫やカビが発生してしまった場合でも保管したものが痛んでしまうリスクを下げることが出来ます。
段ボールでの保管に向いているもの
長期の保管は難しい段ボールですが、文章保管には非常に良く使用されています。
文章保管に良く使われている理由として、段ボールは容易にご希望のサイズのものを作成することが出来るため、中に入れる書類の大きさや、保管場所のスペースに合わせて作成することできます。
また保管日時等、必用な情報を直接箱に記入することが出来るため、管理が楽にできます。
最終的に処分する際にも紙ごみとして箱ごとまとめて処分することが出来ます。
使用前ケースの保管について
企業で段ボールを調達される場合でも、長期の保管はおすすめしません。
よく物流倉庫等で大量の段ボールを一括購入し長期保管している場合があります。
使用前の折りたたまれた状態のケースでも長期保管すると下部に積まれた段ボールの段がつぶれてしまい、強度が落ちる危険性があります。
湿気があると、より劣化します。
また、倉庫内で移動したりするとホコリなどで汚れたり、キズが生じたりします。
直射日光が当たるところで長期保管すると、表面が変色する場合もあります。
段ボールや包装資材を在庫しなければ、その資金を有効活用できます。
長期保管した場合倉庫での保管料が別途発生してしまい、コストも余計にかかります。
もちろん、段ボールの価格はロットによって大きく変動します。
出荷数に応じた適正なロット数に調整することで在庫を少なくすることが出来ます。
在庫削減は結果的に段ボールの劣化や保管料を抑えること、またスペースの有効利用・作業効率改善が出来、コストを削減につながります。
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まとめ
今回は段ボールでの長期保管について解説しました。
非常に便利な資材で様々なシチュエーションに使える段ボールですが、環境に大きく左右されやすいというデメリットもあります。
段ボールのプロとして保管する商品や保管環境等から最適な提案をさせて頂きます。
また、ご使用の状況から保管期間を短くするための最適なロット数のご提案もさせて頂きます。
お困りのことがございましたらいつでもイクソブ株式会社にご相談ください。